三重(四日市)、名古屋(愛知)、京都、奈良、滋賀、福井など東海・北陸・関西で、篠笛・横笛を楽しく深く勉強したい方むけの篠笛教室です!(横笛教室)
三重県四日市市前田町28-10
059-347-1400
じつは、ひと口に横笛教室といっても、様々な種類がありますが、その前に横笛にも種類があるので、まずは簡単に説明しますね。
日本の横笛を大きく3つに分けると、
・能管(のうかん)
・龍笛(りゅうてき)
・篠笛(しのぶえ)
上記3種類があります。
能管は名前のとおり主に能楽や長唄、地方によってはお囃子でも使用されます。音階という概念が全くない世界でも珍しい楽器です。
龍笛は雅楽で使用される笛です。源氏物語や平家物語で出てくる笛は主にこの笛です。
篠笛には「古典調」「唄用」「ドレミ調」の笛があり、長唄・民謡・お囃子・地歌箏曲・和太鼓・独奏などのジャンルがあります。一節の竹で作られていますが、近年は節を利用している笛も登場してきています。
さて、篠笛の一つ目のジャンル「長唄」は江戸時代、歌舞伎の伴奏音楽として発展しました。篠笛の世界ではプロの職業として成り立っている方が多いと思います(ただし、男性が主の世界ですので、男女によって仕事量はかなり異なるようです)。「福原」「鳳聲」「藤舎」「梅若」「望月」などの流派の笛の先生方の教室は、この長唄のジャンルになります。
「目立たず目立つ」という言葉通り、笛は音が前面に出ず他の歌や三味線などを、シットリと裏で支えるような吹き方をします。本当に綺麗な艶のある音です。唄用の篠笛を用いるだけでなく、能管も使用します。
「民謡」は、古来から伝統的に歌い継がれてきたものの総称です。「追分」や「盆踊り」「馬子唄」「舟歌」「木遣り」など様々な種類があります。篠笛は文字通り、このジャンルの先生方は篠笛だけでなく尺八と両方吹くというのも特徴かもしれません。唄用・平均律の篠笛を使用します。ただ、教室の中で篠笛を習っている人が自分だけ?と思うような場合も結構あります。
「地歌・箏曲」はお琴・三味線・尺八と合わせる曲です。お正月に流れる有名な「春の海」や「千鳥の曲」などがこれにあたります。古典音楽から近年作曲された曲もあります。ここでは主に尺八のパートの代わりに横笛を用いて演奏します。尺八と全く同じメロディを篠笛で吹き、平均律の篠笛を使用する所が多いです。
上記は伝統的な笛で、主旋律を笛が吹かない、笛があまりリードしないジャンルです。
また「~流」という先生方が教えていらっしゃる教室です。いわゆる伝統芸能の世界ですから、色々な作法や約束事が決まっていたり、免状や名取り制度というのも特徴ですね。最初は簡単な童謡などを吹いて、基本ができたらそのジャンルの曲のお稽古になっていきます。
少し吹ける生徒さんだと数年位するとお名前を貰うように勧められたりするところもあります。50万~100万位を収める所が多いですね。その他に、少しずつ上達していくに従って級が上がり、その都度、認定料を納める流派もあります。ただ、同じ流派でも先生によって考え方が多少異なるようですから、実際に自分で確認してみないとわかりません。
「お囃子」のは伝統芸能の1つですが、他とは大きく異なるところは、伝統的な音楽の中で、唯一篠笛がリードしていくジャンルだということです。職業として活躍している流派もありますが、多くは地域に根ざしたものです。
あなたの地元にも、探せばお囃子の保存会などあるかもしれません。古典調の篠笛を主に使用します。また、吹く笛を、毎年自分で作っているところも多いです。
一管ごとの笛の音程は厳密には合っていませんが、皆で吹くと凄く良い厚みを持った独特の音色になります。平均律だけでは出せない味です。
「和太鼓」の笛ですが、これが今一番目にしたり、耳にしている笛かもしれません。太鼓のリズムに笛がメロディーを重ねていきます。多くが普段の演奏にマイクを使用するも特徴です。
パフォーマンスとして魅せるグループも多いですね。主に平均律や唄用の篠笛を使用します。楽譜に五線譜を用いるのも特徴です。
「篠笛独奏(専門)」の笛ですが、実は日本では、独奏というか笛のための曲が長年存在しませんでした。しかし、長唄・福原流の家元で、人間国宝であった故・寳山左衛門氏が始めて独奏曲を作ったとされています。
今は鯉沼廣行氏(先生)の門下生が多く吹かれています。マイクを使用せず、リズムで聴かせることなく、「呼吸」や「間」を非常に大切にします。
洋楽の演奏家ばかりの中で独奏曲を吹くと、「空気が変わる」とよく言われます。平均律の笛を使用せず、唄用や古典調の篠笛を用います。私は主にこのジャンルの笛を吹きます。
さて、いくつかジャンルを紹介してきましたが、これは一例ですからまだまだ細分化されたり、異なるジャンルがあるとは思います。
さて、ここからが問題なんですが、あなたが横笛を習いたい気持ちになったのはどんな曲を吹きたいですか?何となく興味がある、ちょっと吹いてみたい、コンサートで聞いて、どうしてもそのジャンルの笛が吹きたくなった!など様々だと思います。
どんなジャンルの笛を習っても、必ず最初は童謡や唱歌などから習い始めると思います。そして誰でも数年も経てば、そのジャンルの笛を少しずつ教室で指導してもらうようになります。勿論、そのジャンルの笛が徐々に好きになっていくようでしたら、精一杯楽しんで習われるのがいいでしょう。
ただし、伝統的な音楽を教えているところでは、ジャンルの笛以外は教室であまり指導してくれません。伝統を受け継いでいく教室・文化ですから当然です。ある程度のしきたりも仕方ありません。(もちろん各先生によって多少の違いはありますので、下調べは必要です)
「それじゃあ、基本を学びながら自分が吹きたい曲を吹くんだったら、どうしたらイイの?」って思ってしまいますよね。それでは興味のある方に当教室の特徴をお知らせいたします。
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